現在問題になっている自民党のパーティー券キックバックによる裏金問題。
ついに逮捕者が出ました。
自民党安倍派・衆議院議員・池田佳隆容疑者と政策秘書・会計責任者が政治資金規正法違反の疑いで逮捕されました。
政治団体「清和政策研究会」から、池田容疑者側におよそ4800万円のキックバックがあったにもかかわらず、収支報告書に嘘の記載をしていた疑いがあります。特捜部は認否について明らかにしていません。逮捕に踏み切った理由について、証拠隠滅のおそれがあるとしています。
池田容疑者側は、今回の裏金の証拠となるメールの削除等証拠隠滅をおこなっていたようです。
今回の自民党裏金とは。
今回の自民党のパーティー券裏金問題を説明します。
- 支援者が議員から派閥のパーティ券を購入
- 議員がパーティー券の売上金を派閥に納入
- 派閥は各議員のノルマ分の売上金を政治資金収支報告書に計上
- 派閥は各議員のノルマを超えた売上金を議員にキックバック
- 各議員はキックバック分の売上金を裏金とした
パーティ券は1枚あたり20,000円とされ、若手は2~30枚、ベテラン議員には300枚の販売ノルマが課されることもあったようです。
パーティー券をたくさん売ることにより各派閥の印象が良くなり、役職や選挙時の比例順位等に関係したようです。
また、各議員自身のパーティ券は政治資金収支報告書に記載しなければいけませんが、派閥のパーティ券を売ればノルマを超えた分はキックバックされ裏金とすることができたため、各議員のとっても都合の良いものでありました。
本来であればすべて政治資金収支報告書に記載をし管理しなければいけませんが、パーティー券の購入に関しては20万円を超す場合名前を記載することとなっています。このため20万円以下の購入者は安倍派の政治資金収支報告書に名前は記載されず、代金が仮に裏金になっていたとしても、総額に含まれているように見えるため、気づくことができないということを利用し裏金をつくったという疑いが掛かっています。
今回の逮捕の容疑は。
自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で初の逮捕者となったのは、愛知3区が地盤の衆議院議員・池田佳隆容疑者と政策秘書で会計責任者の柿沼和宏容疑者です。2022年までの5年間に、派閥からのキックバックおよそ4800万円を収支報告書に記載しなかった疑いで、1月7日、東京地検特捜部に逮捕されました。
他にも高額のキックバックを受けた議員がいる中、池田容疑者らを逮捕した理由について、特捜部は裏金となった額が大きいことなど重大性があることに加え、「具体的な罪証隠滅の恐れが認められた」としています。
他に高額のキックバックがあったとされる議員は
今回の組織ぐるみとされる裏金づくりは5年間で6億円近くに上る可能性があるとのことです。安部派の99人の所属議員の大半が受け取っていたとみられ、池田議員側は特に高額でした。
ほかにも高額のキックバックがあったと言われている議員は、5千万円超の大野泰正参院議員、4千万円超の谷川弥一衆院議員です。
また安倍派の会計責任者たる事務局長は最終的に逮捕、あるいは在宅起訴になる公算が大きいとのことです。
過去5年の事務総長経験者である下村博文元文科相、松野博一前官房長官、西村康稔前経産相、現職の高木毅・前党国対委員長の関与も焦点になっているようです。
逮捕の時期は。
今回の裏金問題で、新たに逮捕者がでるとしたら、通常国会が開かれる1月22日より前とみられています。
政治と金の問題は以前から取りただされていますが、透明な政治資金の流れ作ることが求められます。