桑名市は、三重県にある城下町で、日本橋から数えて42番目の東海道五十三次に位置しています。桑名の名物としては、ハマグリや志ぐれが有名ですが、桑名は古くから「鋳物の街」としても知られています。
鋳物とは、溶かした金属を鋳型と呼ばれる型に流し込んで固めることを鋳造といい、金属を溶かし、鋳型に注ぎ込む製造方法とその製品(鋳造製品)のことを総称して「鋳物」といいます。
桑名の鋳物は、江戸時代・徳川家康の家臣・本多忠勝が桑名藩主となり、鉄砲の製造を始めたのが起源といわれています。この他にも、灯ろう、梵鐘、農具や鍋などが作られました。