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予算1500万で築98年長屋を劇的リノベ!金沢の丘庭ロの字型ハウスの秘密とは?『住人十色』65分拡大SP徹底レビュー

目次

1. 導入(番組の概要と魅力)

1-1. 建築好き必見!毎日を豊かにする個性派住宅ドキュメンタリー『住人十色』の魅力

毎日を過ごす「家」という空間には、そこに住む人のこだわり、価値観、そして人生そのものが色濃く反映されます。毎日放送(MBS)制作の『住人十色 〜家の数だけある 家族のカタチ〜』は、単におしゃれなデザイナーズハウスや豪華絢爛な豪邸を紹介するだけの住宅番組ではありません。一風変わった間取り、驚きのアイデア、あるいは数々の制約を乗り越えて建てられた個性派住宅にスポットを当て、その家に暮らす「住人(アルジ)」のストーリーを丁寧に紐解くドキュメンタリー・バラエティーです。建築のプロも唸る機能美から、誰もが真似したくなる収納術まで、観るたびに新しい発見がある唯一無二の番組として長年愛され続けています。

1-2. 2026年6月27日放送回は豪華2本立て!金沢のロの字型ハウス&堺の築98年長屋リノベ

今回の放送は、通常枠を越えてじっくりとその魅力に迫る65分の拡大・再放送スペシャル。紹介されるのは、アプローチが全く異なる2つの奇跡の住宅です。1軒目は、石川県金沢市の美しい街並みに調和しつつも強烈な個性を放つ、広大な「丘庭」をぐるりと囲むロの字型の新築ハウス。そして2軒目は、大阪府堺市に建つ、築98年という途方もない歴史を刻んだ4軒長屋の一角を、限られた予算のなかで現代の快適空間へと蘇らせた劇的なリノベーションハウスです。「新築×地方移住」と「リノベ×実家継承」という、現代の住まい選びの最前線とも言える2本立てとなっています。

1-3. 単なるルームツアーではない、家を通して描かれる「家族の人生」と「理想の暮らし」

近年、YouTubeなどで手軽に見られる「ルームツアー動画」が人気を集めていますが、『住人十色』が提示する映像の深みはそれらとは一線を画します。なぜこの土地を選んだのか、なぜこの間取りが必要だったのかという問いの背景には、必ず家族の大きな転機や決断が存在します。子どもの成長を第一に願う親の想い、あるいは亡き祖父への感謝とリスペクト――。家を建てる・直すという一大プロジェクトを通じて、家族がどのように「理想の暮らし」を模索し、絆を深めていったのか。その血の通った人間ドラマこそが、多くの視聴者を惹きつけてやまない理由です。

1-4. なぜ『住人十色』を観ると、自分の家や家族のカタチを見つめ直したくなるのか?

番組を観終えたあと、多くの人が「自分の家をもう少し片付けてみようかな」「将来こんな家に住んでみたいね」と、自身の暮らしに思いを馳せます。それは、登場するアルジたちが決して現実離れした天才や大富豪ばかりではなく、私たちと同じように悩み、予算や土地の制約と戦いながら、クリエイティビティを発揮して理想を形にしているからです。彼らの生き生きとした暮らしぶりは、住まいとは単なる「箱」ではなく、家族の笑顔を育み、人生を肯定するための大切なベースキャンプなのだと私たちに気づかせてくれるのです。

2. 放送日時、放送局の明示

2-1. 2026年6月27日(土)15:55〜17:00の65分拡大・充実のオンエアスケジュール

注目のスペシャル回は、2026年6月27日(土)の午後15:55から17:00までの65分枠で放送されます。通常のオンエア枠よりも大幅に拡大されたこのスペシャル版は、1軒あたりの紹介密度が非常に高く、建築のプロセスやビフォーアフターのディテール、アルジへのインタビューまで、余すところなくじっくりと堪能できる贅沢な時間構成となっています。

2-2. 中京圏のトレンド発信地「Ch.5 CBCテレビ」での放送が持つ影響力

今回の放送局は、東海エリア・中京圏全域をカバーする「Ch.5 CBCテレビ」です。愛知・岐阜・三重の3県は、持ち家比率が比較的高く、注文住宅やリノベーションに対する住民の関心が極めて高い地域として知られています。地元の住宅事情や最新のインテリアトレンドに敏感な視聴者が集まるCBCテレビの土曜夕方枠でのオンエアは、これからマイホームを計画している子育て世代や、実家のリフォームを考えている層にとって、計り知れない影響力と刺激を与えることになります。

2-3. 週末の夕方前、じっくりと腰を据えて先進的な住宅アイデアを吸収できる最高の時間帯

土曜日の16時台というのは、お出かけから帰ってきて一息つく時間であり、あるいは家事を進めながらリビングでのんびりとテレビを眺めるのに最適な時間帯です。夕食の準備を始める前のこのひとときに、画面に広がる美しい緑の庭や、劇的に生まれ変わった古民家の空間を眺めることは、最高のエンターテインメントであり、極上のリラクゼーションにもなります。家族みんなで「この間取りいいね」「このボルダリング壁、うちにも欲しい!」と言い合いながら観るのにも最高のタイミングです。

2-4. マイホーム検討中の方やDIYマニアは必見!見逃しを防ぐための録画予約のススメ

今回紹介される2つの物件には、建築家ならではの空間マジックや、予算1500万円というシビアな現実をクリアするためのコストコントロール術など、一瞬も見逃せない実践的なテクニックが満載です。「あそこの壁の仕上げはどうなっていたっけ?」「あのスケルトン階段の構造をもう一度確認したい」など、後から何度も見返したくなるポイントが必ず出てきます。現在マイホームを検討中の方やリフォームを控えている方、あるいはDIYが趣味のインテリアマニアは、今のうちに「録画予約」を確実に行っておくことを強くおすすめします。

3. 番組の歴史や背景、制作秘話

3-1. 関西発の長寿住宅番組!「住人(アルジ)」という独自の呼称に込められたリスペクト

『住人十色』は、2008年の放送開始以来、長年にわたって関西・中京圏を中心に高い支持を集め続けている長寿番組です。この番組の最大のアイデンティティとも言えるのが、出演する家主を「住人(アルジ)」と呼ぶ独特のスタイルです。単なる「施主」や「取材対象者」として扱うのではなく、その家という小宇宙を統べる主人(あるじ)としての敬意(リスペクト)を込めたこの呼称。この温かい目線こそが、番組の土台に流れるアットホームな空気感を支えており、長寿番組として愛され続ける信頼の証となっています。

3-2. 取材スタッフの熱意が生むリアル:実際に住んでいるからこそ分かる「住み心地」の徹底取材

リフォーム直後のピカピカの家を紹介する番組は他にもありますが、『住人十色』の取材陣がこだわるのは、完成からある程度の時間が経ち、「実際に家族が生活している状態」のリアルです。引き渡し直後には気づかなかった、暮らしてみて初めて分かったメリットや、逆に「ここは少し工夫が必要だった」という本音までを徹底的にヒアリングします。スタッフが住人と何度も対話を重ねて心を通わせるからこそ、単なるお披露目ではない、生活の知恵が詰まったドキュメンタリーが完成するのです。

3-3. 建築のプロもうなるマニアックな視点と、主婦・主夫層が共感する生活動線へのこだわり

番組のカメラワークや編集には、建築マニアをも唸らせる独自の視点が光ります。構造上の工夫や建材の選び方、光と風の取り込み方といったハード面を専門的かつ分かりやすく図解する一方で、キッチンから洗濯機、物干し場への「家事動線」や、子どもたちの「片付け動線」といったソフト面にも徹底的にこだわります。このマニアックな建築論と、毎日の家事を支える超現実的な視点が絶妙なバランスで共存しているからこそ、男女問わず幅広い層からの支持を獲得できているのです。

3-4. 番組が提示し続けてきた、時代とともに変化する「日本の家族の新しいカタチ」

15年以上の歴史の中で、番組が取り上げる住宅のトレンドも変化してきました。かつての「ステータスとしての豪華なマイホーム」から、現代の「地方移住」「タイニーハウス(狭小住宅)」「古民家セルフリノベーション」「二世帯・多世帯の緩やかな同居」へと、社会の価値観の多様化をいち早く画面に映し出してきました。番組のタイトルである『住人十色(じゅうにんといろ)』が示す通り、生き方や家族のカタチが多様化した現代日本において、常に新しいライフスタイルの選択肢を世間に提示し、人々の背中を押し続けています。

4. 主要出演者の詳細分析と、その番組における役割

4-1. 【金沢編】東京からUターン移住!97種類の植物と丘庭を愛する建築家の夫と家族

金沢編の住人(アルジ)は、東京での激務を経て、夫の故郷である石川県金沢市へのUターン移住を決断した4人家族です。特筆すべきは、夫が「プロの建築家」であるという点。プロが自らの家族のために持てる技術と情熱をすべて注ぎ込んで建てた家は、赤茶色のガルバリウム鋼板に覆われ、まるで宙に浮いているかのような外観で圧倒的な存在感を放ちます。さらに夫は植物マニアでもあり、敷地の3分の1を占める丘のような庭で、なんと97種類もの植物を我が子のように丹念に育て上げています。自然と建築が完璧に融合した空間で、子どもたちをのびのびと育てる彼らの姿は、理想の地方移住のシンボルとしての役割を担っています。

4-2. 【堺編】限られた予算1500万で夢を叶えた、1歳のお子様を持つ3人家族の挑戦

一方、堺編のアルジは、1歳のお子様を持つ若い3人家族です。これまでは賃貸マンション暮らしで、ずっとマイホームへの強い憧れを抱いていました。そんな彼らが運命的に譲り受けたのが、妻の祖父がかつて暮らしていた築98年の歴史ある4軒長屋。しかし、古い長屋ならではの「暗い、狭い、寒い、音が響く、耐震性が不安」という5重苦とも言える高いハードルが立ちはだかります。さらに、彼らが用意できたリノベーションの総予算は1500万円。このシビアな予算の制約の中で、いかにして安全で快適な最新の住まいへと生まれ変わらせるか。彼らの等身大の挑戦は、世の多くの子育て世代の視聴者に「自分たちにもできるかもしれない」という絶大な勇気と共感を与える存在となっています。

4-3. 番組MC陣や訪問MCが引き出す、住人(アルジ)の飾らない本音と建築へのこだわり

『住人十色』のスタジオを守るMC陣、そして実際に現地を訪れる訪問リポーターの存在も欠かせません。ただ空間を褒めるだけでなく、「でも、ここに柱がないと地震の時は大丈夫なんですか?」「このオシャレな階段、子どもが落ちたりしませんか?」といった、視聴者が本当に気になるポイントをアルジにズバズバと質問してくれます。この絶妙な掛け合いがあるからこそ、アルジ側もプレッシャーや失敗談、本当にこだわった裏話などの「飾らない本音」を笑顔で吐露することができ、番組のリアリティがさらに強固なものになります。

4-4. 専門用語をわかりやすく解説し、視聴者の「建てたい・直したい」を刺激する番組の役割

ガルバリウム鋼板、ロの字型配棟、スケルトン階段、土間拡張、採光計画――建築やリフォームには多くの専門用語が登場しますが、番組ではこれらを美しいアニメーションや分かりやすいグラフィック、建築模型などを用いて徹底的に噛み砕いて解説します。この丁寧な演出により、ハードルの高そうな建築の知識がすんなりと頭に入り、視聴者の「こんな間取りにしてみたい!」「うちのリフォームでも取り入れられるかも!」という創造的な意欲を強烈に刺激する役割を果たしています。

5. 神回と呼ばれる過去の「住人十色」特集

5-1. 【神回①】「一から手作り!」廃校になった田舎の分校を家族総出でセルフリノベした超大作回

番組の長い歴史の中で、今なお語り継がれる伝説の神回があります。その代表格が、過疎化によって廃校になってしまった山奥の小さな小学校の分校をアルジが買い取り、業者に頼まず家族総出でセルフリノベーションしたエピソードです。広大な木造の講堂をリビングに仕立て直し、かつての教室を子ども部屋や寝室へとDIYで作り変えていくプロセスは、まさに圧巻の一言。床板を一枚一枚剥がして磨き直し、数年がかりで蘇らせたその家には、地域の歴史に対する愛と、家族の凄まじいエネルギーが満ち溢れており、多くの視聴者に「住まいは自分たちの手で作れる」という最大の感動を届けました。

5-2. 【神回②】「狭さを逆手に!」わずか9坪の狭小地に建つ、光と風が通り抜けるスキップフロアの魔法回

次に紹介する神回は、大都市の住宅密集地にある、土地の面積がわずか9坪(約30平方メートル)という極限の狭小地に建てられた奇跡の住宅です。周囲を高い建物に囲まれ、普通に建てれば暗く息苦しい箱になってしまうところを、建築家のアルジは壁をほとんど作らず、床の高さを半階ずつずらしていく「スキップフロア」の魔法を採用しました。家中がゆるやかに繋がり、最上階の天窓から差し込む光が1階の床まで届くダイナミックな構造。制約や悪条件をクリエイティビティによって最大の長所に変えてみせたこの回は、都市型住宅の究極の完成形として、建築関係者の間でも大きな話題となりました。

5-3. 【神回③】「世界の暮らしを日本で」海外移住経験を持つアルジが建てた、異国情緒あふれる大空間ハウス回

3つ目の神回は、長年、北欧や南米などの海外を渡り歩いてきたアルジ夫婦が、日本に帰国した際に建てた異国情緒あふれる大空間ハウスです。日本の一般的な住宅の規格にとらわれず、現地の暮らしで感動した「外と中がシームレスに繋がる土間リビング」や、「壁一面に配されたダイナミックな本棚」、そして「家族みんなで料理を楽しめるアイランド型を越えた巨大キッチン」など、大胆なアイデアがこれでもかと詰め込まれていました。日本の住宅常識を心地よく破壊し、自分たちの豊かな経験をそのまま空間に翻訳したその暮らしぶりは、観る者のライフスタイル観を180度変えるほどの破壊力を持った傑作回でした。

5-4. 過去の傑作たちが証明してきた、住人の熱意が奇跡の空間を生み出すという番組の系譜

これらの過去の神回たちが私たちに証明してくれたのは、良い家を決めるのは決して「予算の多さ」や「土地の広さ」ではなく、そこに暮らす住人の「熱意」と「アイデア」なのだという事実です。今回の金沢の丘庭ハウス、そして堺の98年長屋リノベも、まさにこの偉大なる番組の遺伝子を正統に受け継いでいます。制約を恐れず、むしろそれを楽しむかのように自分たちの理想を追求した今回の2つの邸宅も、過去の神回たちに並ぶ新たな伝説として、視聴者の心に深く刻まれることは間違いありません。

6. SNSでの反響や視聴者の口コミ分析

6-1. 放送中にハッシュタグ「#住人十色」で盛り上がる、インテリア・間取りマニアたちの熱い考察

『住人十色』の放送中、X(旧Twitter)などのSNS上は「#住人十色」のハッシュタグをつけた投稿で非常に活発に盛り上がります。特に目立つのは、プロの建築士やインテリアコーディネーター、あるいは住宅購入を検討中のアマチュア間取りマニアたちによる、非常に専門的で熱いリアルタイム考察です。「あの動線の引き方は天才的」「あのガルバリウムの色のチョイス、周囲の景観と馴染んでいて素晴らしい」など、画面の隅々にまで目を光らせた熱い口コミがタイムラインを埋め尽くします。

6-2. 「金沢のロの字型ハウス」に対するガルバリウム外観とボルダリング壁へのネット上の驚き

今回の金沢のロの字型ハウスの予告が流れた際にも、ネット上では早くも大きな反響が巻き起こっています。赤茶色のガルバリウム鋼板に覆われ、ピロティによって宙に浮いているかのような外観に対しては、「未来の秘密基地みたいでかっこよすぎる!」「住宅街でこれだけの個性を出しつつ、内側に素晴らしい丘庭を隠している構造がニクい」といった驚きの声が多数。また、家の中に設置された本格的なブランコやボルダリングの壁に対し、「これなら雨や雪の多い金沢の冬でも、子どもたちがストレスフリーで遊べるね!」と、建築家としての実用的な配慮を絶賛する口コミが集まっています。

6-3. 「予算1500万の長屋リノベ」に共感の嵐!同じ悩みを抱える子育て世代からのリアルな口コミ

一方、堺の築98年長屋リノベーションに対しては、より現実的で切実な共感の口コミが殺到しています。「持ち家に憧れるけど予算が…という身としては、1500万円というリアルな数字でここまで劇的に変わるの、本当に参考になる!」「古い実家や長屋を譲り受ける予定があるから、耐震性や暗さの課題をどうクリアしたのか一言も聞き逃せない」など、同じような境遇や悩みを抱える子育て世代からの熱烈な書き込みが目立ちます。祖父の思い出を残しながら新生活を始めるアルジ夫婦への、温かい応援の声も広がっています。

6-4. 観るだけで模様替えやリフォームのモチベーションが上がると絶賛される番組の満足度

ネット上の総括的な口コミとして共通しているのは、「この番組を観ると、とにかく自分の部屋の模様替えをしたくなるし、家を片付けたくなる!」という、視聴者の行動力を呼び起こす圧倒的なパワーへの称賛です。ただ他人の家を羨むだけでなく、自分たちの今の暮らしをどうやって工夫すればもっと楽しくなるかというポジティブなモチベーションを与えてくれる番組として、その満足度の高さがネット上の評価でも証明されています。

7. マニアだからこそ気づく細かい見どころ、伏線、演出の妙

7-1. 金沢の家:宙に浮くガルバリウム鋼板がもたらす駐車スペースの利便性と、2階LDKからの借景の妙

住宅マニアや設計のプロが思わず唸る金沢の家の最大のポイントは、外観の派手さの裏にある「緻密な計算」です。建物の一部を宙に浮かせる(ピロティ構造にする)ことで、限られた敷地の中で雨や雪に濡れない快適な駐車スペースを確保。さらに、車の後ろを通り抜けた瞬間に、住宅街の喧騒を忘れさせる広大な緑の「丘庭」が目の前に広がるという、劇的な視覚的アプローチの演出が見事です。そして、生活の中心であるLDKを2階に集約し、ロの字型の窓からその庭の緑を「借景」として取り込むことで、21帖という実際の面積以上の、圧倒的な開放感とプライバシーの確保を両立させている点に設計士としての神ワザが隠されています。

7-2. 堺の長屋:耐震・採光・狭さの課題を「スケルトン階段」と「天井板撤去」で解決した設計士の神ワザ

堺の長屋リノベにおける見どころは、1500万円という限られた予算の中で行われた「引き算の魔術」です。暗くて狭い長屋の課題を解決するため、設計士はあえて新しく壁や立派な階段を作るのではなく、既存の階段の背面パネルを取り外して「スケルトン風」に改造しました。これにより、玄関からの視線が奥まで通り抜け、空間に劇的な広がりが生まれます。さらに、もともと3つに分かれていた1階の部屋をひとつながりの大空間にし、天井板をすべて取り払って梁(はり)を露出させることで、天井高を確保。かつ、壁をガラス窓にすることで土間側からの柔らかな自然光を家全体の奥深くまで届かせるという、低コストながら効果絶大な採光計画の妙が伏線として見事に機能しています。

7-3. 将来の二世帯化を見据えた金沢の1階勉強部屋に隠された、家族の未来への伏線

金沢の家の間取りを注意深く観察すると、1階に配された6帖の客間と階段の配置に、非常に深い「未来への伏線」が張り巡らされていることに気づきます。現在は幼い子どもたちののびのびとしたプレイスペースや客間として使われていますが、この部屋は将来、子どもたちが大きくなった際には個別の勉強部屋として区切ることができ、さらにその先、子どもたちが独立して新たな家族を連れて帰ってきたときには、2階の居住スペースと完全に分離して「二世帯住宅」として機能させることができるよう、あらかじめ配管や動線が計算されて設計されているのです。今現在の幸せだけでなく、30年、40年先の家族のカタチの変化までをも見据えた建築家の愛の深さに、マニアは深く感動せざるを得ません。

7-4. 劇的ビフォーアフターを際立たせる、光の捉え方にこだわったカメラワークと情緒的なBGM演出

『住人十色』の映像美を支える制作スタッフの演出技術も秀逸です。特に堺の長屋リノベのシーンでは、リフォーム前の「どんよりとした暗さや狭さ」をあえて強調したカメラの陰影から、完成後の「窓から差し込む美しい光と風の揺らめき」へのコントラストの対比が実に見事です。さらに、劇的な空間の変化が明かされる瞬間に流れる、どこかノスタルジックで温かいアコースティックのBGMは、住人夫婦がこれまで抱えてきた不安や苦労、そして亡きおじいちゃんへの想いが報われた瞬間を完璧に演出。視聴者の情緒を心地よく揺さぶり、最高の感動を生み出す音響と映像のコラボレーションとなっています。

8. まとめと今後の期待

8-1. 今回の2邸が教えてくれる「予算や土地の制約をクリエイティビティで超える」楽しさ

『住人十色』の65分拡大スペシャルが私たちに提示してくれたのは、家づくりにおける最大の武器は、潤沢な資金でも広大な土地でもなく、人間の「クリエイティビティ(創造力)」なのだという力強いメッセージです。金沢の丘庭ハウスが示した自然と調和する豊かな新築のカタチ、そして堺の長屋が証明した予算1500万円で歴史を繋ぐ奇跡のリノベーション。どちらの住人(アルジ)も、目の前にある土地の特性や予算の制約を言い訳にせず、むしろそれを最高のアイデアを生み出すためのスパイスとして楽しんでいました。

8-2. 移住・Uターン・実家の継承という、現代日本における住まい選びのベンチマーク

現代の日本は、空き家問題や地方の過疎化、あるいは子育て世代の経済的負担など、住まいを巡る様々な社会的課題に直面しています。そんな中、今回紹介された2組のアルジの決断――「東京からのUターン移住と地方での豊かな子育て」、そして「築98年の祖父の長屋をリノベーションして受け継ぐ実家継承」――は、まさにこれからの時代を生きる私たちにとって、最も価値のある持続可能な住まい選びのベンチマーク(基準)となります。

8-3. これからも日本全国のユニークな家と家族の物語を届けてほしいという番組への期待

社会のカタチや家族のあり方がどれだけ多様化しようとも、私たちの生活の根幹にあるのは常に「家」という場所です。これからも『住人十色』には、日本全国の隅々、あるいは世界の至る所に眠っている、私たちの想像を遥かに超えるユニークなアイデアを持った家と、そこに息づく温かい家族の物語を発掘し続けてほしいと切に願います。番組が提示してくれる多様な暮らしの選択肢は、これからも多くの迷える未来のアルジたちの行く手を明るく照らす灯台であり続けるはずです。

8-4. 素晴らしいアイデアを共有してくれた住人(アルジ)と、緻密な取材を続けるスタッフへの敬意

最後に、自らの大切なプライベート空間である「我が家」を快く開放し、これから家を建てる・直す多くの人々のために最高のヒントと感動を共有してくれた2組の住人(アルジ)家族の皆様、そして彼らの暮らしの美学と人間ドラマを一切の妥協なく緻密な取材で描き切った毎日放送・CBCテレビの制作スタッフの皆様に、心からのリスペクトと感謝の拍手を送りたいと思います。素晴らしい暮らしのカタチを見せていただき、本当にありがとうございました。次回もまた、どんな驚きの「家のカタチ」「家族のカタチ」に出会えるのか、今から期待に胸が膨らんで止まりません!

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