1. 限界の予兆と、うつ病の発症
長年にわたる妻の浪費、話し合いの拒絶、そして「金ならどこからか借りてこい」という暴言と暴力。一人で借金を抱え、家庭の平穏を守ろうと糸を張り詰めてきた私の心は、ついに限界を迎えました。 朝、体が鉛のように重くて動かない。不眠、食欲不振、そして何をしていても涙が止まらない。診断は「うつ病」でした。医師からは即時の休養が必要と告げられ、私は5ヶ月間の休職を余儀なくされました。
2. 療養を許されない家庭環境
本来、休職期間は心身を休め、エネルギーを蓄えるための大切な時間です。しかし、家計の全責任を背負わされ、精神を摩耗しきった私にとって、自宅は安らぎの場ではありませんでした。 うつ病の症状として、どうしても横になって過ごす時間が長くなりますが、妻は病状を理解しようとするどころか、横たわる私を「攻撃の対象」として捉えていました。
3. 追い打ちをかける暴言
休職中、私が寝室で横になっていると、妻はわざわざ部屋まで入ってきて、冷酷な言葉を投げつけました。
- 妻の言葉: 「あんたの寝ている姿が気に入らないのよ。見ているこっちが鬱になるわ」
この言葉は、病気で苦しむ人間に対する究極の拒絶でした。私がうつ病になった原因が、家計を顧みない彼女の言動や暴力にあるという事実には一切目を向けず、ただ「目障りだ」と吐き捨てたのです。
4. 孤独な闘いとさらなる絶望
「私が鬱になる」という言葉は、加害側が被害者の苦痛を横取りし、自分を被害者に仕立て上げる典型的なすり替えです。自分のせいで夫が働けなくなったという罪悪感は微塵もなく、ただ自分の視界に「弱った夫」がいる不快感だけを優先する。その自己中心的な態度に、私はさらなる絶望を感じました。
休職中も、家計や借金の不安が消えることはありませんでした。妻に相談すれば再び暴力を振るわれる恐怖から、私は病身でありながら、一人で通帳と借入残高を見つめ、静かに耐え続けるしかありませんでした。
5. 心に刻まれた深い傷
この5ヶ月間の休職期間に受けた仕打ちによって、「妻は、私が苦しんでいても助けてくれる存在ではない」ということが決定的に証明されました。心身に現れた異変は、長年の不条理な環境が私に発した悲鳴でしたが、それさえも踏みにじられた経験は、現在も私の心に深い傷跡として残っています。



