2025年も残すところあとわずか。いよいよ年末年始の足音が聞こえてきましたが、この時期に気になるのがインフルエンザや新型コロナの流行状況ですよね。
桑名市周辺の最新データ(2025年12月中旬時点)をもとに、この冬を乗り切るための「今後の予測と対策」をまとめました。市民の皆さん、ぜひチェックしてください!
🔵 結論:インフルエンザは「今が正念場」、コロナは「落ち着き」
2025年12月中旬現在の三重県・桑名市の状況をひと言でいうと、**「インフルエンザは警報級の流行が続いているが、ピークの山は見えつつある。コロナは安定している」**という状況です。
1. インフルエンザ:三重県全体で「警報レベル」
三重県の12月第2週(第50週)の報告では、定点あたりの患者数は 36.9人。
これは国の警報目安である「30.0人」を上回る高い水準です。桑名市でも市公式ウェブサイトで「感染拡大」への注意喚起が出ており、学級閉鎖が報告されている学校もあります。
2. 今流行っているのは「何型」?
今シーズン、三重県で検出されているのは以下の型です:
- 主流:A型(特に「A香港型(H3N2)」と「A(H1N1)pdm09」)
- 今後注意:B型(ビクトリア系統)
特に今シーズンの特徴である A香港型(H3N2) は、高齢者の重症化リスクが比較的高いとされる型です。ご家族に高齢者がいらっしゃる場合は、より一層の注意が必要です。
📈 今後の予測:2026年3月にかけてどうなる?
専門機関のデータとこれまでの傾向から、今後の見通しを予測します。
| 期間 | インフルエンザの予測 | 新型コロナの予測 |
| 12月下旬〜1月 | ピーク期。 年末年始の人流で再上昇の恐れあり。 | 低水準だが、人流増による局所的な増加リスク。 |
| 2月 | 減少期へ。 ただしB型の流行が始まる可能性あり。 | 新変異株の出現次第で不透明。 |
| 3月 | 収束に向かう。 卒業シーズン等の集まりに注意。 | 監視継続が必要。 |
💡 注目ポイント
今シーズンは流行のスタートが9月と非常に早かったのが特徴です。そのため、ピークも例年より早め(12月〜1月)に来ると予測されます。実際に、三重県全体ではここ3週ほど「わずかに減少傾向」も見え始めていますが、油断は禁物。年末年始の帰省や旅行で再び数字が跳ね上がる可能性があります。
🦠 新型コロナの現状は?
幸いなことに、現在の三重県内での新型コロナ報告数は、定点あたり 0.8〜1.0前後と非常に低い水準 で安定しています。現時点では大規模な流行の兆しはありませんが、インフルエンザとの同時流行(フルデミック)のリスクはゼロではないため、基本的な感染対策(手洗い・換気)は継続しましょう。
🏠 桑名市民ができる対策まとめ
- 高齢者の方を守る: A香港型が流行中のため、帰省等で高齢者に会う前は体調確認を徹底しましょう。
- 人混みでの防衛: 桑名駅周辺やショッピングモールなど、混雑する場所ではマスク着用も検討を。
- 早めの受診: 「おかしいな」と思ったら、無理をせずかかりつけ医に相談しましょう。
年末年始、せっかくの休暇を寝込んで過ごすのはもったいないですよね。最新情報を味方につけて、健やかな新年を迎えましょう!
(参考)各種資料による調査内容
三重県(桑名市を含む)の 2025年12月〜2026年3月 にかけてのインフルエンザと新型コロナ(COVID-19)の「現状(2025年12月中旬時点)」と「流行予想(見通し)」、および 流行しているインフルエンザの型 について、県・国・国際機関の公表資料をもとに整理して報告します。重要な根拠は末尾に示します(本文中にも主要点毎に出典を付記しています)。
要点サマリ(結論)
- 2025年12月8日〜12月14日(令和7年第50週)時点で、三重県のインフルエンザ定点当たり患者数は 36.9人/週 と高水準(国の警報目安30.0人を上回るが、県報告では「ここ3週で減少傾向」としている)。【三重県感染症情報センター(週報)】 県の健康情報
- 桑名市も市公式で「インフルエンザ感染が拡大している」との周知を出しており、県内で学級閉鎖など局所的影響が報告されている。 桑名市公式ウェブサイト
- 検出されているインフルエンザウイルスの主流は A型(A(H3N2) と A(H1N1)pdm09) で、季節中盤〜後半にかけて B型(ビクトリア系統) の検出も見られる。県の検出情報と国際的な傾向は A(H3N2) の寄与が大きいことを示している。 三重県感染症情報センター
- COVID-19(定点あたりの報告数)は 三重県全体で低水準(週あたり定点0.8〜1.0前後) にあり、現時点では大規模な流行には至っていないが、低頻度の報告は継続している。(三重県・厚労省の週報)県の健康情報
- 予想(見通し):インフルエンザは今季は早期に始まった(9月)ためピークは早めに来る傾向があるが、地域により差があり 12月〜1月にかけてピークをとる可能性が高い。その後は季節性のパターンに従い2月〜3月にかけて徐々に減少する見込み。ただしウイルス型の変化や人の行動(年末年始の移動等)により地域的な再上昇はあり得る。COVID-19は現時点で低水準だが、新変異株や行動変化による局所的な増加リスクは常にある(不確実性あり)。県の健康情報
現状(データと観察) — 2025年12月時点の主要事実
- 三重県(県全体)
- 令和7年第50週(2025/12/08–12/14)の定点あたりインフルエンザ患者数:36.9人/週(三重県報告)。県は「第37週(9月8日〜)に流行開始し、今シーズンは昨年に比べ早期開始。第50週時点で3週連続で減少している」と表記しています。県の健康情報
- 県の「インフルエンザウイルス検出情報」ページでは、A(H1N1)pdm09、A(H3N2)、B(Victoria)等が検出されている実績が示されています(県別のウイルス検出一覧)。三重県感染症情報センター
- 桑名市(市単位)
- 市公式に「インフルエンザの感染が拡大しています」と周知。県の警報レベルの目安(定点30.0人/週)を超えている旨の記載があります。学級閉鎖等の局所報告も県資料に含まれています。桑名市公式ウェブサイト
- 新型コロナ(COVID-19)
- 三重県の週報(12月第50週)で、新型コロナの定点あたり報告数は 概ね0.8〜1.0前後(県内保健所毎に差あり) と低水準にあります。入院や重症者の大規模な増加を示す報告は直近週の公表では目立っていませんが、監視継続が必要です。県の健康情報
- 国際・全国の傾向
- WHO と厚労省(国)の公表では、2025年シーズンは A(H3N2) が多く検出されている地域が多い(南東アジア・欧州の一部で顕著)。国内でも A型が多く、A(H3N2) の寄与が大きいことが示されています。これが三重県の流行に反映されていると考えられます。世界保健機関
流行しているインフルエンザの「型」
- 主要検出型(県・国レベルでの把握)
- A 型:A(H3N2)(多く検出)、A(H1N1)pdm09(一部)
- B 型:B(Victoria 系統) の検出が季節後半に増える傾向(県検出報告)。
- B(Yamagata 系統)は近年低検出または一部で除外扱いの動きがある(ワクチン構成にも反映)。三重県感染症情報センター
(まとめ)三重県・桑名では A(H3N2) と A(H1N1)pdm09 が同時に検出され、A(H3N2の比率が高い)というのが最新の傾向です。県の検出一覧や国際的な監視情報がこれを支持しています。三重県感染症情報センター
流行予想(2025年12月〜2026年3月の見通し)
以下は「公開データに基づく合理的な予測」であり、ウイルスの変化や人の行動(人流)、ワクチン接種状況などで結果は変わります。根拠となる直近データは上記出典のとおりです。
- ピークの時期
- 今シーズンは流行開始が早かった(9月)ため、ピークは例年より早め(12月〜1月)に来る可能性が高い。県報告で12月第2週時点は「高水準だが3週連続減少」とあり、地域により「既にピークを通過した」「ピークに近い」いずれのパターンも見られます。県の健康情報
- 強度(患者数・医療負荷)
- 定点当たり数は既に国の警報目安を超えている地域があり、医療機関の外来混雑や学級閉鎖といった局所的な負荷は続く可能性。ただし県全体では「直近で減少傾向」も示されており、地域差が大きい点に留意してください。県の健康情報
- ウイルス型の影響
- A(H3N2) 主導のシーズンでは、65歳以上での入院・重症化リスクが相対的に高くなる傾向があるため、高齢者施設・医療機関での対策が重要です(過去の疫学所見からの一般論)。三重県公式ウェブサイト
- COVID-19 の見通し
- 2025年12月時点では 低水準で安定的(定点あたり報告数<1前後)。しかし変異株の出現や年末年始の人流増加により局所的な増加は起こりうるため、監視継続・ハイリスク者のワクチン接種継続が望ましい。県の健康情報
- 総合的評価(リスク)
- インフルエンザ:中〜高リスク(地域差あり) — 特に高齢者・基礎疾患を持つ人、医療・介護従事者は重症化予防が重要。
- COVID-19:低〜中リスク(監視継続) — 現在は低水準だが、再拡大の潜在リスクあり。
