「10月10日」と聞いて、まず思い浮かべるのは何でしょうか?
多くの人が「体育の日」と答えるでしょう。今は「スポーツの日」に名前が変わりましたが、晴れの特異日として知られ、運動会やイベントにはもってこいの日ですよね。
しかし、この日、実は私たちが知る以上に、とんでもない歴史的事件がぎゅっと詰まっているんです。教科書で習ったあの出来事から、思わず「へぇ!」と声が出るようなトリビアまで、信じられないほどたくさんのドラマが生まれています。
10月10日は、ただの「晴れの日」じゃない。まさに、歴史の転換点、驚きと発見が詰まった「スペシャルな1日」なんです。
今回は、そんな奥深い10月10日を、日本の出来事から世界の出来事まで、一緒に深掘りしていきましょう。これを読めば、明日誰かに話したくなること間違いなし!さあ、歴史の扉を開いてみましょう!
日本の歴史を動かした10月10日
日本の歴史を振り返ると、10月10日はまさに「変革」と「偉業」の日でした。私たちに馴染みのある出来事から、意外な出来事まで、その歴史を紐解いていきましょう。
金田正一が「400勝」!伝説の投手が生んだ金字塔
1969年10月10日、後楽園球場が歴史的瞬間に沸き立ちました。読売ジャイアンツの金田正一投手が、中日ドラゴンズを相手に史上初の「400勝」を達成した日です。
この記録、どれくらいすごいかというと、プロ野球の歴史の中で未だに誰も成し遂げていない、まさに空前絶後の大記録なんです。現在のプロ野球で200勝投手ですら稀な存在ですから、この「400勝」という数字がいかに規格外か、お分かりいただけるかと思います。金田投手の豪快なピッチングスタイルと、打者に向かっていく強気な姿勢で、多くのファンを魅了しました。400勝達成の裏側には、彼が投げ続けた膨大なイニング数と、決して諦めない不屈の闘志がありました。
東京オリンピック開幕!「体育の日」の原点に迫る
1964年10月10日、日本中が熱狂の渦に包まれました。アジアで初めての開催となった「第18回夏季オリンピック・東京大会」が開幕した日です。この日は、戦後日本の復興と経済成長を世界にアピールする象徴的な出来事でした。
開会式では、ブルーインパルスが青空に五輪のマークを描く「五輪の輪」が披露され、日本中が感動の涙を流しました。この成功を記念して、1966年にこの日が「体育の日」として制定されたのは有名な話です。2020年から「スポーツの日」に名称変更されましたが、この日の原点が東京オリンピックの開会式にあったことを知ると、なんだか胸が熱くなりますよね。
日本銀行開業!明治の経済を支えた日
スポーツや偉業だけではありません。1882年10月10日、日本の経済に大きな転換点をもたらす出来事が起こりました。「日本銀行」が開業した日です。
それまでの日本では、各銀行が独自の紙幣を発行していたため、通貨の価値がバラバラで経済が不安定でした。そんな状況を改善するため、国家の中央銀行として設立されたのが日本銀行です。日本銀行の開業によって、日本の金融システムが統一され、安定した近代経済への第一歩が踏み出されました。普段何気なく使っているお札が、この日に開業した日本銀行から発行されていると思うと、なんだか歴史の重みを感じますね。
世界を震撼させた10月10日
日本の出来事だけでなく、10月10日は世界史においても重要なターニングポイントとなった日が数多く存在します。あまり知られていない、衝撃の事実をご紹介しましょう。
辛亥革命勃発!中国の夜明けを告げた日
1911年10月10日、中国の歴史が大きく動いた日です。武漢三鎮で革命軍が蜂起し、「辛亥革命」が勃発しました。この革命は、清朝の打倒と、中国史上初の共和制国家である中華民国の成立へとつながる、まさに中国の近代史の幕開けとなる出来事でした。
この革命は、清朝の腐敗と列強の進出に対する民衆の不満が爆発した結果でした。この日をきっかけに、中国全土に革命の火の手が広がり、翌年には260年続いた清朝が滅亡します。この日、中華民国の国旗である「五色旗」が掲げられ、新しい時代の始まりを象徴しました。
沖縄は忘れない。「十・十空襲」という悲劇
歴史には、忘れてはならない悲しい出来事も刻まれています。1944年10月10日、第二次世界大戦中、米軍が沖縄本島を初めて大規模に空襲しました。これが「十・十空襲」です。
この空襲で、沖縄の県庁所在地である那覇市の約9割が焼失し、多くの尊い命が犠牲になりました。当時の那覇市は、木造の家屋が密集しており、米軍の焼夷弾攻撃によって街全体が炎に包まれたそうです。この空襲は、翌年の沖縄戦の序章であり、沖縄の人々にとっては、忘れられない悲劇の日です。私たちは、この悲劇を風化させることなく、平和の尊さを改めて心に刻むべきではないでしょうか。
「金閣寺」再建!炎上から不死鳥のごとく蘇った名刹
1950年7月2日、日本の美を象徴する金閣寺が放火により全焼するという、日本中が悲しみに暮れた事件が起こりました。しかし、その悲劇から5年後の1955年10月10日、金閣寺は元の姿に再建され、落慶法要が執り行われました。
この再建には、多くの職人や関係者が関わり、日本の伝統技術の粋を集めて行われました。金箔が貼られた美しい姿は、まさに不死鳥のように蘇った日本の精神を象徴しています。この再建によって、金閣寺は再び多くの人々に愛される存在となりました。ちなみに、金閣寺の放火事件は、三島由紀夫の小説『金閣寺』のモデルにもなっています。歴史的建造物が、人間の手によって失われ、そして人間の手によって再び蘇ったという物語は、私たちに深い感動を与えてくれます。
10月10日のその他のトリビア
銚子電鉄が開業した日(1922年): 10月10日は、今や「ぬれ煎餅」で経営を立て直したことで有名な銚子電鉄の開業日でもあります。ぬれ煎餅の売上がなければ廃線になっていたかもしれない、というエピソードを知ると、ますます愛着が湧きますね。
- 故宮博物院が開設された日(1925年): 北京の紫禁城に「故宮博物院」がオープンしたのも10月10日。歴史好きにはたまらないスポットですよね。
- 日本共産党が合法化された日(1945年): 終戦後、連合国軍最高司令官総司令部の命令により、日本共産党が合法化され、徳田球一ら政治犯が釈放されました。日本の戦後史を語る上で欠かせない出来事の一つです。
- 日本産のトキが絶滅した日(2003年): 日本最後のトキ、キンが死亡し、日本産のトキが絶滅した日です。トキの保護活動が盛んに行われている今、この日のことを忘れてはなりません。
- ご当地ナンバー導入(2006年): 仙台や金沢など、17地域でご当地ナンバーが導入された日。この日を境に、街を走る車のナンバープレートがカラフルになりました。
- 大和生命保険が破産(2008年): バブル崩壊後の金融危機で、大和生命保険が事実上破綻。私たちにとって、経済の変動の恐ろしさを改めて思い知らされる出来事でした。
- 東京市が現在の東京23区に(1932年): 隣接する5郡82町村を編入し、現在の東京23区とほぼ同じ市域になったのもこの日。東京の街が、一気に今の形になった日だったんですね。
- 『オレたちひょうきん族』放送開始(1981年): お笑い番組の歴史を変えた伝説の番組が、この日にレギュラー放送を開始しました。タケちゃんマンや、ひょうきん族ファミリーに笑わせてもらった方も多いのではないでしょうか。
10月10日は何の日?ユニークな記念日を深掘り!
10月10日といえば、「スポーツの日」として知られていますが、実はそれ以外にもたくさんのユニークな記念日が制定されているのをご存知でしたか?この日は語呂合わせや由来にちなんだ、面白い記念日の宝庫なんです。今回はその中からいくつかピックアップして、その理由やエピソードをご紹介します。
「亀田の柿の種の日」はピーナッツの割合が鍵?
国民的お菓子の代表格、亀田製菓の亀田の柿の種。この記念日は、なんとあの「柿の種とピーナッツの黄金バランス」が由来なんです。2013年、亀田製菓が行った「国民投票」で、柿の種:ピーナッツの割合が6:4に決定しました。日付は10月10日の10の1が「亀田の柿の種」の種で、0がピーナッツに見えることから、記念日になったのだとか。
「銭湯の日」は語呂合わせで心も体もぽかぽか
10月10日を「銭湯の日」と定めたのは、全国浴場組合です。その理由はシンプルに、日付の語呂合わせ。「1010」を「せんとう」と読めることから、この日になりました。近年、減少傾向にある銭湯の文化を守り、多くの人に利用してもらうことを目的としています。この日は、銭湯でゆったりと湯船に浸かり、日頃の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。
「トマトの日」は完熟のサイン?
トマトのおいしい時期といえば夏ですが、実は10月10日も「トマトの日」なんです。その由来は、野菜の語呂合わせ。「10月10日」を10と10で「トマト」と読む語呂合わせから、この日に制定されました。また、この時期に収穫されるトマトが最もおいしく熟しているという説もあるそうです。
「ふとんの日」はふかふかの寝具で快眠を
朝晩が冷え込み始め、そろそろ冬用の布団を出そうかと考える時期。10月10日は、日本ふとん製造協同組合が制定した「ふとんの日」です。日付は10と10で10が2つになり「ふ(2)と(10)ん」と読む語呂合わせから、「ぐっすり眠ろう」というメッセージが込められています。また、この時期から温かい布団が必要になることも、この日に制定された理由の一つです。ふかふかの布団でぐっすり眠れば、日々の疲れも吹き飛びますね。
「冷凍めんの日」はなぜ?
冷凍食品メーカー、ニチレイフーズが制定した「冷凍めんの日」は、冷凍めんのおいしさを広めることを目的としています。日付の10と10をそれぞれ「冷凍」と「めん」の語呂合わせで「れい(0)とう(10)めん」と読めることから、この日に制定されました。レンジでチンするだけで本格的な味が楽しめる冷凍めんは、忙しい現代人の強い味方です。
「お好み焼の日」はみんなでホットプレートを囲んで!
お好み焼きチェーン店「千房」が制定した「お好み焼の日」。こちらも語呂合わせが由来となっています。10月10日を「ジュー(10)ジュー(10)」と読む語呂合わせで、お好み焼きを焼く音を表しています。家族や友人とホットプレートを囲んで、ワイワイお好み焼きを食べるのにぴったりの日ですね。
「和太鼓の日」は日本の伝統文化を再認識する日
日本の伝統芸能である和太鼓。この日が記念日になったのは、日本和太鼓協会が制定した「和太鼓の日」です。こちらも語呂合わせで「トントン」と太鼓を叩く音から「10月10日」になりました。和太鼓の力強い響きは、私たちの心に深く響きます。この日をきっかけに、和太鼓の演奏を聴きに行ったり、体験してみたりするのもいいかもしれません。
「おもちの日」は縁起の良い食べ物で幸せを
お正月だけでなく、年間を通じて愛されるおもち。全国餅工業協同組合が制定した「おもちの日」も、語呂合わせが由来です。「10月10日」を「トット」と読むと、おもちを杵でつく時の音が連想されるからです。また、おもちは「のびる」ことから、縁起が良い食べ物とされています。この日におもちを食べて、幸せな一年を願ってみてはいかがでしょうか。
「貯金箱の日」は10円玉がキーワード?
10月10日は、「貯金箱の日」でもあります。この記念日は、貯金箱の楽しさを広めるために制定されました。日付の語呂合わせ「10月10日」は、10円玉を2枚並べた時に似ていることから、この日に制定されました。さらに、10月10日は「天秤棒(てんびんぼう)」を担いで物を売りに来た行商人たちが、その日の売り上げを銭箱に入れていた日だという説もあります。
「トッポの日」は最後までチョコがたっぷり!
ロッテのチョコレート菓子「トッポ」。この記念日も、日付の語呂合わせが由来です。10月10日を「トッ(10)ポ(10)」と読めることから、この日に制定されました。「最後までチョコがたっぷり」というトッポのキャッチフレーズのように、この日を最後まで楽しんで過ごしましょう。
その他にもたくさん!10月10日のユニークな記念日たち
10月10日には、上記以外にもまだまだたくさんの記念日があります。
- 「パソコン資格の日」:10と10を「パー(1)・ソ(0)・コン(1)・シ(4)・カ(0)・ク(9)」と読める語呂合わせから、日本パソコン能力検定協会が制定。
- 「窓ガラスの日」:日付は、ガラスは透明であり、高機能ガラスは2枚のガラス仕様が多いことから「透明=トー(10)メイ」が2枚あるという意味合いで10が2つ並ぶ10月10日としたもの。
- 「ジュジュ化粧品の日」:「ジュ(10)ジュ(10)」の語呂合わせから、ジュジュ化粧品が制定。
- 「ドットライナーの日」:テープのりの「ドットライナー」の発売日であることから、コクヨが制定。ドットのつぶつぶが「10」の形に似ているのも由来の一つ。
- 「愛しとーとの日」:スキンケア商品を扱う愛しとーとが、10月10日を「あい(1)し(4)とーと(10)」と読む語呂合わせで制定。
- 「ヤワモチアイスの日」:井村屋が、やわもちアイスの「ヤワ(8)モチ(10)」を「ヤワ(8)」と「モチ(10)」の語呂合わせで、10月8日と10月10日を記念日にしています。
- 「TOTO(トト)の日」:「とう(10)とう(10)」の語呂合わせで、TOTOが制定。
- 「転倒予防の日」:「てん(10)とう(10)」の語呂合わせで、高齢者の転倒予防を啓発する日。
- 「紀文・いいおでんの日」:「10月10日」を「いい(1)お(0)でん(10)」と読む語呂合わせで、紀文食品が制定。
- 「アメリカンフライドポテトの日」:「10月10日」の「10」をポテトの形に見立て、米国ポテト協会が制定。
- 「トートバッグの日」:こちらも「トート(10)」と「バッグ(10)」の語呂合わせで制定されました。
- 「LPG車の日」:「10月10日」を「LPG(10)」と読む語呂合わせで、全国LPガス協会が制定。
こんなにもたくさんの記念日がある10月10日。あなたの知らないユニークな記念日を見つけて、1日をもっと楽しんでみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?
単なる「体育の日」だった10月10日が、実はこんなにも多くの歴史的イベントが詰まった奥深い日だったなんて、驚きですよね。金田正一投手の偉業から、東京オリンピック、そして悲しい歴史や経済の転換点まで、この日をきっかけに、過去の出来事がぐっと身近に感じられたのではないでしょうか。
これから10月10日を迎えるたびに、単に祝日として休むだけでなく、「あ、今日はあの出来事があった日だ!」と思い出していただけたら、嬉しいです。
これからも「今日は何の日?」をテーマに、皆さんの好奇心をくすぐるような記事をどんどん書いていきますので、ぜひまた読みに来てくださいね!
それでは、素敵な1日をお過ごしください!