1. 導入:世界遺産「誕生」の瞬間に立ち会う贅沢
私たちは「世界遺産」という言葉に、抗い難い魅力を感じます。それは、人類が守るべき至宝であり、地球が数億年かけて創り上げた芸術品への称号です。しかし、すでに登録された場所を訪れるだけでなく、**「これから世界遺産になる場所」**を先取りして訪れることには、格別の興奮があります。
2026年3月6日放送の『もうすぐ世界遺産 今のうちに行ってみたSP!』は、まさにその「先取り」をテーマにした特番です。観光客で溢れかえる前に、その場所が持つ本来の静寂と神聖さを味わう。番組が紹介する4つの候補地は、どれも歴史の教科書や図鑑を塗り替えるほどのインパクトを持っています。
今夜、私たちはテレビの前でパスポートを手にします。ヨルダンの砂漠、奈良の聖地、インドの仏跡、そしてギリシャの神話の山。世界が認める直前の、最高に「旬」な旅路へ出発しましょう。
2. 放送詳細:2026年3月6日(金)東海テレビがおくる112分の世界一周
放送日時は、2026年3月6日(金)21:00〜22:52。東海テレビ(フジテレビ系列)にて、約2時間にわたる超大型特番として放送されます。
週末の入り口、ゆったりとお酒やコーヒーを楽しみながら、大画面で世界の絶景を堪能するには最高の時間帯です。112分というたっぷりとした放送時間は、単なる観光地の紹介に留まりません。その場所がなぜ「世界遺産」に相応しいのか、現地の人々がどのようにその価値を守ってきたのかという、深い人間ドラマにもスポットを当てます。
録画予約はもちろんのこと、家族や友人と「次に行くならどこがいい?」と相談しながら観るのがおすすめです。放送終了後には、きっとあなたのバケットリスト(死ぬまでに行きたい場所リスト)が更新されていることでしょう。
3. 【ヨルダン】砂漠に輝く青い奇跡:アカバのサンゴ礁
最初に向かうのは、中東の国ヨルダン。ヨルダンといえばペトラ遺跡が有名ですが、今回スポットが当たるのは、紅海に面した港町アカバです。
「砂漠の地に奇跡のサンゴ礁」。 一見矛盾するようなこのフレーズこそが、世界遺産候補たる所以です。乾燥した大地が続くヨルダンにおいて、アカバ湾に広がるサンゴ礁は、まさに「海のオアシス」。実は紅海のサンゴは、海水温の上昇に対して非常に強い耐性を持っていることが近年の研究で明らかになっており、地球温暖化からサンゴを守るための「希望の種」として世界中から注目されています。
番組では、砂漠の民が海を慈しむ姿や、透明度抜群の海中映像を紹介。軍事的な緊張が語られがちな中東において、これほどまでに平和で美しい自然が残されているという事実は、視聴者に新鮮な驚きを与えるはずです。
4. 【奈良】日本始まりの地:飛鳥・藤原の宮都
日本からも、悲願の登録を目指す候補地が登場します。古都・奈良の**「飛鳥・藤原の宮都」**です。
日本という国が形作られた7世紀から8世紀にかけての聖地。これまで「古都奈良の文化財」として東大寺などは登録されていましたが、今回はさらに遡り、天皇を中心とした中央集権国家が誕生した「原点」に迫ります。
- 石舞台古墳の巨石の謎:当時の土木技術の結晶。
- 藤原京の壮大な都市計画:中国の都をお手本にしながら、日本独自の美意識を盛り込んだ痕跡。
番組では、最新のCGを使って当時の宮殿を再現。今では田園風景が広がる明日香村に、かつてこれほど絢爛豪華な都があったのかという歴史のロマンを掻き立てます。「日本が日本になった場所」を、世界遺産になる前の今だからこそ、自分の足で歩いてみる価値を伝えます。
5. 【インド】聖地が集結:ビハール州の仏教寺院群
続いては、精神性の国インドへ。今回紹介されるのは、仏教の開祖・釈迦(ブッダ)が悟りを開いたとされる地を含む、ビハール州の寺院群です。
「世界の寺が集結」。 この言葉通り、ここには日本、タイ、チベット、ブータンなど、世界中の仏教国がそれぞれの建築様式で建てた寺院が並びます。まさに「仏教の国際都市」。 世界遺産への推薦理由は、特定の建物だけでなく、2500年以上続く「生きた信仰」の風景そのものにあります。夕暮れ時、世界中の僧侶たちが唱える読経が重なり合う瞬間は、宗教の壁を超えた感動を呼び起こします。カオスなインドのイメージを覆す、静謐でエネルギーに満ちた映像は必見です。
6. 【ギリシャ】神々が住む山:オリンポス山
最後を飾るのは、欧州文明の故郷、ギリシャ。標高2,917メートル、ギリシャ最高峰のオリンポス山です。
ギリシャ神話において、全能の神ゼウスをはじめとする「オリンポス十二神」が住まうとされるこの山。これまでも自然遺産的な価値は認められていましたが、今回は「神話と自然が融合した文化的景観」としての登録が期待されています。 垂直に切り立った岩壁、霧に包まれた山頂。そこには、数千年前の人々が「ここには神がいる」と確信したであろう圧倒的なオーラがあります。番組では登山クルーが山頂を目指し、神々の視点からエーゲ海を望む絶景を届けます。神話が単なる物語ではなく、この地形から生まれたのだという納得感を得られることでしょう。
7. 「今のうち」に行くべき3つの理由
番組タイトルにもある「今のうちに行ってみた」という言葉には、切実な理由があります。
- 静寂を味わえる:世界遺産に登録された瞬間、世界中から観光客が押し寄せます。予約が困難になり、入場制限がかかることも。ありのままの姿を見るなら、登録直前の今がラストチャンスです。
- 物価と利便性:登録後は観光インフラが整備される一方で、宿泊費やガイド料が高騰する傾向にあります。
- 「世界遺産を見守る」という特権:登録前から通うことで、その場所が世界的な宝物へと「昇格」する過程を見守るという、旅人にとって最高のストーリーを持つことができます。
8. SNS・視聴者の反響:放送中に広がる「絶景」の波
放送中、SNSでは「#世界遺産SP」「#今のうちに行ってみた」などのハッシュタグが盛り上がることが予想されます。 「奈良の飛鳥、昔修学旅行で行ったけど、そんなにすごかったんだ!」「ヨルダンの海、綺麗すぎて言葉が出ない」「オリンポス山、神々しさが画面越しに伝わる」といった、感動と再発見の声がタイムラインを埋め尽くすでしょう。
また、旅好きのコミュニティからは「航空券の値段を調べ始めた」「夏までに奈良へ行こう」といった、具体的な行動に移そうとする熱い投稿も。この番組は、視聴者をただの「観客」から「旅人」へと変える力を持っています。
9. マニアの視点:ユネスコの「推薦書」を読み解く楽しみ
世界遺産マニアにとって、この番組の醍醐味は「登録のポイント」の解説にあります。 ただ「綺麗だから」ではなく、なぜ「唯一無二(顕著な普遍的価値)」なのか。 例えば、オリンポス山なら生物多様性と神話の結びつき、飛鳥・藤原なら東アジアにおける国家形成の証拠など、ユネスコに提出された推薦書に基づいた論理的な解説は、大人の知的好奇心を存分に満たしてくれます。
ナレーションのトーンや、現地の音楽を効果的に使った演出も、2時間という長尺を感じさせない没入感を生んでいます。NHKの『世界遺産』とはまた一味違う、民放特番ならではの「ライブ感」と「親しみやすさ」が光る構成です。
10. まとめ:世界遺産は、私たちの「平和の指標」
2026年3月6日の夜、私たちは4つの素晴らしい場所を巡りました。 共通しているのは、それらが数百年、数千年の時を超えて、今この瞬間に存在しているという奇跡です。
世界遺産への登録は、ゴールではなくスタートです。世界全体でその価値を認め、守り抜くという約束。戦争や災害、環境破壊にさらされる現代において、新しい世界遺産が誕生するということは、人類がまだ「美しいものを守る」という意志を捨てていないことの証明でもあります。
番組を観終えた後、あなたの心にはどの風景が残っているでしょうか。世界がその場所を「宝物」と呼ぶ前に、あなた自身の目で、その輝きを確かめに行ってください。
