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【ウチのどうぶつえん】水族館に10年かけて作った森が出現!福島・アクアマリンふくしまの「里山再生」に密着

目次

1. 導入:水族館の中に「本物の森」?10年の歳月が育んだ奇跡

福島・いわきから届く、心温まる10分間のネイチャー・ドキュメント

2026年2月28日、土曜の夜にNHK Eテレで放送される『ウチのどうぶつえん 森の中で みーつけた』。わずか10分という放送時間ながら、ここには福島県いわき市にある東北最大級の体験型水族館「アクアマリンふくしま」の、血の滲むような努力と情熱が凝縮されています。画面に映し出されるのは、きらびやかな巨大水槽……ではなく、どこか懐かしい日本の原風景「里山」です。

なぜ「水族館」が「森」を作らなければならなかったのか

水族館といえば「海」や「魚」を連想するのが一般的です。しかし、アクアマリンふくしまは開館当初から「海・生命の進化」をテーマに掲げ、川から海へと至る水の循環、そしてそれを取り巻く環境すべてを展示対象としてきました。その究極の形が、今回紹介される「森」なのです。海を理解するためには、その豊かな栄養を運んでくる森を知らなければならない。そんな壮大な哲学が、この小さな森には込められています。

都会では失われつつある「生き物との原体験」を取り戻す場所

今の子供たちにとって、生き物と触れ合う場所はどこにあるでしょうか?スマートフォンの画面の中、あるいは図鑑の中。本物の土の匂いを嗅ぎ、動く虫に驚き、水辺の冷たさを肌で感じる機会は、驚くほど減っています。アクアマリンふくしまが作った森は、単なる観賞用の庭ではなく、子供たちが五感を使って「いのち」を学ぶための、いわば「屋外の教室」なのです。

放送日時:2月28日(土)19:45〜19:55(NHK Eテレ)の注目ポイント

この番組の魅力は、何といっても「発見の連鎖」にあります。カメラは子供たちの目線を追いかけ、大人が見逃してしまいそうな小さな変化や、森に隠された仕掛けを次々と映し出します。10分後、あなたはきっと「福島へ行って、この森を歩いてみたい」という抑えきれない衝動に駆られているはずです。


2. コンセプトは「宝探し」:子供の好奇心を刺激する仕掛け

「あ、見つけた!」思わず声が出る、森に隠された生き物のサイン

この「森」エリアの素晴らしいところは、生き物をケージに入れて並べるのではなく、彼らが「そこにいるかもしれない」環境を整えている点です。子供たちは、茂みの揺れや水面の波紋を頼りに、自らの足で生き物を探し出します。見つけた瞬間の「いた!」という輝くような笑顔。それこそが、この番組が最も伝えたい「つながり」の瞬間です。

リアルすぎる「動物のフンの模型」が教える、生態系の秘密

番組内でも紹介されるユニークな仕掛けが、あちこちに配置された「動物のフン」の模型です。一見すると驚くかもしれませんが、これこそが「野生のサイン」を学ぶ第一歩。フンがあるということは、そこに誰かが住んでいる証拠です。「これは何の動物のフンかな?」「何を食べているのかな?」と親子で会話が弾むよう設計されており、知的好奇心をこれ以上なく刺激します。

抜け殻のそばに潜むアオダイショウ!スリルと発見の演出

さらに、森の中には「ドキッ」とするような出会いも用意されています。例えば、セミやヘビの抜け殻。そのすぐ近くをよく観察すると、本物のアオダイショウがひっそりと枝に擬態していることも。この「スリル」が子供たちの集中力を高め、自然界には獲るものと獲られるものが共生しているという現実を、肌感覚で教えてくれます。

五感を使って楽しむ、水辺の生き物たちとの一期一会

水辺エリアでは、メダカやタガメ、さらには季節によって異なる様々な水生昆虫に出会えます。水に手を入れた時の感触、草むらから飛び出すバッタの羽音。番組は、こうした「音」や「感触」を丁寧に描写することで、視聴者をいわきの森へとトリップさせてくれます。


3. 10年にわたる挑戦:失われた「里山」をゼロから再生する

コンクリートの上に土を盛り、木を植えることから始まった物語

この森は、最初からそこにあったわけではありません。アクアマリンふくしまの屋外エリア「アクアマリンえっぐ」の一部として、人の手によって一から作られたものです。かつてコンクリートで覆われていた場所に、福島県内から運ばれた土を入れ、その土地本来の樹木を植える。気の遠くなるような作業が、10年前から始まりました。

水生昆虫や両生類が自らやってくる「環境」を作る難しさ

単に木を植えるだけでは「里山」にはなりません。水がよどめば生き物は住めず、木が密集しすぎれば日光が届きません。スタッフたちは、時には泥にまみれ、時には緻密な計算を行いながら、自然のバランスを整え続けました。すると、驚くべきことに、放流したわけでもない生き物たちが、どこからともなくこの森を目指してやってくるようになったのです。

震災を乗り越え、福島に根付いた「いのちの循環」

アクアマリンふくしまは、2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けました。多くの命が失われたその場所で、再び命の循環を取り戻す。この10年の取り組みは、福島の復興の象徴でもあります。この森に根を張る木々は、福島の未来を信じる人々の希望そのものなのです。

10年という月日が、人工の森を「本物の自然」に変えた瞬間

10年が経過し、木々は大きく育ち、落ち葉は堆肥となり、土壌には豊かな微生物が住み着いています。番組では、かつての造成時の写真と現在の青々とした森を比較し、その「時間の積み重ね」がもたらした奇跡を浮き彫りにします。人工物が「自然」へと変わる境界線。その神秘に、マニアならずとも心を打たれるでしょう。


4. 現代の子供たちへ贈る:生き物との「つながり」の第一歩

「生き物が触れない」子供たちが増えている、現代の課題

近年、教育現場や保護者から聞かれるのが「生き物を怖がる子供」の増加です。本物の生き物に触れた経験がないために、どう接していいか分からず、「汚い」「怖い」という感情が先行してしまう。番組は、そんな現代の子供たちが、この森でどう変わっていくのかをリアルに映し出します。

怖いけれど触ってみたい!親子の勇気と感動の交流シーン

最初は母親の背中に隠れていた子が、飼育員や他の子供たちの様子を見て、おそるおそる指を伸ばす。カエルの冷たさ、ヤゴの力強さ。指先に伝わる「生命の鼓動」を感じた瞬間、子供の表情から恐怖が消え、純粋な驚きと喜びに変わります。その「一歩」を踏み出す勇気を、森はやさしく受け止めます。

泥だらけになって遊ぶことで育まれる、命へのリスペクト

「服を汚してはいけない」という日常のルールを忘れ、泥だらけになって水生昆虫を追いかける。こうした体験は、単なる遊びではなく、自分もまた自然の一部であるという自覚を育てます。命に触れることで、無意識のうちに「この生き物たちが住む場所を守りたい」というリスペクトの念が芽生えていくのです。

スマホの画面では決して味わえない「生命のぬくもり」

どれほど高精細な動画でも、生き物の重みや、予期せぬ動き、そして命の儚さを伝えることはできません。番組は、実体験に勝る教育はないということを、子供たちの生き生きとした反応を通じて証明してくれます。


5. アクアマリンふくしまの哲学:展示の枠を超えたメッセージ

「海・生命の進化」をテーマにする水族館が、なぜ里山にこだわるのか

アクアマリンふくしまの安部義孝・前館長らが提唱してきた「包括的な展示」の思想は、いまもスタッフたちに受け継がれています。海は独立して存在するのではなく、山があり、川があり、里山があるからこそ、その豊かな生態系が保たれる。この番組は、水族館という枠組みを大きく広げ、地球全体の繋がりを再認識させてくれます。

水辺、森、海……すべての自然は繋がっているという教え

里山の水辺で育った生き物が、下流へと流れていき、海の豊かさを支える。一見バラバラに見える「地球ドラマチック」のラッコの物語と、この「ウチのどうぶつえん」の森の物語は、実は地下で深く繋がっています。どちらも、失われたバランスをどう取り戻すかという、人類への共通の命題なのです。

訪れるたびに変化する、四季折々の森の表情

今回の放送は2月末ですが、この森は春には桜が咲き、夏にはセミが鳴き、秋には紅葉に染まります。10分間の映像では語り尽くせない、時の移ろい。番組は、その一瞬を切り取りながらも、その背後にある果てしない季節の巡りを感じさせてくれます。

マニアが教える「アクアマリンえっぐ」エリアのディープな楽しみ方

マニア的な視点で見ると、このエリアの「植栽の配置」や「水の流れの設計」には、自然を模倣するための高度な技術が隠されています。放送を観た後は、ぜひ現地で足元の小さな植物や、水門の工夫などをチェックしてみてください。10年かけて作られた「意図的な自然」の奥深さに圧倒されるはずです。


6. まとめと期待:放送後に訪れたくなる福島の新名所

番組を見てから行く「アクアマリンふくしま」の魅力倍増計画

この10分間の放送を観ることで、次回のいわき旅行は間違いなく特別なものになります。ただの「魚を見る場所」から、「命の再生を体感する場所」へ。番組で紹介されたフンの模型や、アオダイショウの潜む木を、自分の目で確かめる旅。それは大人にとっても、極上の冒険になるでしょう。

10分間に込められた、未来を担う子供たちへの願い

「もっと自然に親しんでほしい」。制作陣と水族館スタッフの共通の願いは、非常にシンプルです。しかし、そのシンプルさを実現するために10年の歳月が必要でした。この番組は、その努力が結実し、次世代へとバトンが渡される瞬間を祝福する、極上のセレブレーションです。

私たちの身近な自然を振り返るきっかけに

福島に行けなくても、私たちの周りには必ず「小さな自然」が存在します。番組を観た後、近所の公園や庭の隅を覗いてみてください。そこにも、ラッコが守る海や、いわきで作られた森と同じ、尊い生命のドラマが息づいていることに気づくはずです。

次回予告と、Eテレが繋ぐ「自然番組」のゴールデンリレー

19時の『地球ドラマチック』で世界の海を旅し、19時45分の『ウチのどうぶつえん』で日本の足元の自然に帰ってくる。この45分+10分のセットは、2月28日のハイライトと言えるでしょう。自然を愛するすべての人に捧げられた、この贅沢なリレー放送を、どうぞお見逃しなく!

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