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海洋王国・琉球の誇り。なぜ漆器は「美の大使」となったのか?番組で明かされた驚異の職人技

鮮やかな朱色に、眩いばかりの沈金、そして緻密な堆錦(ついきん)。

2026年2月8日放送のNHK Eテレ『日曜美術館』では、**「琉球漆器 海洋王国の美の大使」**と題し、沖縄がかつて琉球王国と呼ばれた時代から現代へと受け継がれる、至高の工芸品を特集します。

なぜ琉球の漆器は、これほどまでに人々を魅了するのか? それは単なる食器や調度品の枠を超え、かつて東南アジア、中国、日本を結ぶ「万国津梁(世界の架け橋)」として輝いた王国のプライドと外交戦略が凝縮されているからです。

本記事では、番組で紹介された琉球漆器の独自の技法から、首里城とともに歩んだ苦難と復興の歴史、そして現代の巨匠たちが未来へ繋ぐ想いまでを、どこよりも深く掘り下げていきます。


目次

1. 放送日時・放送局の確認

日曜朝のひととき、心を豊かにする45分間の美術の旅をお楽しみください。

項目内容
番組名日曜美術館
サブタイトル琉球漆器 海洋王国の美の大使
放送日時2026年2月8日(日) 09:00〜09:45
放送テレビ局NHK Eテレ・名古屋(Ch.2)

2. 琉球漆器とは何か? 「美の大使」と呼ばれる理由

番組タイトルにもある「美の大使」。これは、琉球漆器がかつて中国の皇帝への献上品(進貢)や、日本の将軍への贈答品として、国家の威信をかけて作られていたことに由来します。

王府直轄の「貝摺奉行所」

琉球王国には、漆器製作を専門に管理する**「貝摺奉行所(かいずりぶぎょうしょ)」**という役所がありました。ここでは最高の絵師や技術者が集められ、厳格な品質管理のもと、芸術作品としての漆器が作り出されていました。いわば、国宝級の才能が注ぎ込まれた「国家ブランド」だったのです。


3. 番組で注目される「琉球漆器」三大技法の神秘

琉球漆器が他の漆器(輪島塗や会津塗など)と決定的に異なる点は、その独自の装飾技法にあります。番組の美しい高精細映像で捉えられたであろう、神業の数々を解説します。

① 堆錦(ついきん):琉球独自の立体技法

世界に類を見ない琉球独自の技法が「堆錦」です。漆に顔料と餅米などを練り合わせた「堆錦餅(ついきんもち)」を作り、それを薄く伸ばして型抜きし、器面に貼り付けます。

  • 立体感: 絵柄がわずかに浮き上がり、彫刻のような重厚感が生まれます。
  • 発色: 南国の太陽を思わせる、鮮やかで力強い色彩が特徴です。

② 沈金(ちんきん):線の魔術

漆の表面を細いノミで彫り、その溝に金を埋め込む技法です。琉球の沈金は、非常に繊細な線描が特徴で、中国の影響を受けつつも独自の優雅な文様へと進化しました。

③ 螺鈿(らでん):海の宝石

有明海や沖縄近海で採れる「夜光貝(やこうがい)」などを薄く削り、漆器にはめ込む技法です。角度によって七色に輝く螺鈿は、まさに「海洋王国」を象徴する美しさです。


4. 歴史の波濤:首里城消失と漆器の復興

番組後半では、琉球漆器が辿った苦難の歴史についても触れられます。

1879年の琉球処分による王国の滅亡、そして1945年の沖縄戦。多くの名品が失われ、技術の継承も危ぶまれました。さらに2019年の首里城火災では、収蔵されていた貴重な漆器の多くが被害に遭いました。

しかし、現代の職人たちは諦めていません。番組では、古い資料や残された破片から、失われた王府時代の技法を現代に蘇らせようとする**「復元プロジェクト」**の最前線を取材。科学的な分析と、職人の勘が融合する修復の現場は、感動なしには見られません。


5. ゲストと司会が語る、現代生活の中の琉球漆器

『日曜美術館』ならではの視点として、現代のライフスタイルに琉球漆器をどう取り入れるかという提案も楽しみなポイントです。

  • 用の美: かつては王侯貴族のものでしたが、現代では日常の食卓を彩る器としても注目されています。
  • 経年変化の楽しみ: 漆は使うほどに艶が増し、色が冴えてきます。10年後、20年後の変化を愛でる「育てる器」としての魅力が語られました。

6. 琉球漆器を実際に見る・体験するには?

番組を見て実物に触れたくなった方のために、おすすめのスポットを紹介します。

  • 沖縄県立博物館・美術館(OkiMu): 琉球漆器の優品が数多く収蔵されており、常設展でその歴史を学ぶことができます。
  • 浦添市美術館: 日本でも珍しい「漆芸(しつげい)専門」の公立美術館。企画展のクオリティは圧巻です。
  • 角萬漆器(つのまんしっき): 現存する最も古い歴史を持つ漆器店の一つ。伝統を守りつつ、現代的なデザインの漆器も展開しています。

7. まとめ:2月8日の『日曜美術館』から受け取るメッセージ

今回の放送は、単なる工芸品の紹介に留まらず、一つの文化がいかにして苦難を乗り越え、アイデンティティを保ち続けてきたかを描く壮大な人間ドラマでもありました。

  • 王国のプライド: 「美の大使」として世界を魅了した最高峰の技術。
  • 独自の美意識: 堆錦や螺鈿が織りなす、南国特有の色彩感覚。
  • 継承の意志: 首里城火災を乗り越え、未来へ繋ぐ職人たちの情熱。

日曜の朝、漆の深い艶の中に、かつての海洋王国・琉球の輝きを見つけに行きませんか?


8. 読者からのよくある質問(FAQ)

Q:琉球漆器は手入れが大変ですか?

A:意外にも、漆器は「適度な湿気」を好みます。日常的に使い、中性洗剤と柔らかいスポンジで洗って水分を拭き取るのが一番の手入れです。乾燥しすぎる場所(暖房の直風など)は避けてください。

Q:堆錦(ついきん)の器は電子レンジで使えますか?

A:いいえ、漆器全般に言えることですが、電子レンジや食洗機の使用は厳禁です。急激な温度変化や乾燥により、漆が剥がれたり木地が割れたりする原因になります。

Q:本物の琉球漆器の見分け方は?

A:特に「堆錦」の立体感や、朱色の深み(デイゴの赤など)に注目してください。信頼できる専門店や、沖縄県の伝統工芸マークがついているものを選ぶのが安心です。


次にあなたがすべき「日曜美術館」アクション

この記事を読んで琉球の美に惹かれたなら、まずは**「琉球漆器 堆錦」で画像検索**をしてみてください。その立体的な色彩の美しさに、きっと目を奪われるはずです。そして、いつか沖縄を訪れた際は、ぜひその指先で漆の温もりに触れてみてくださいね!

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