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【妻からの精神的DV実録:第2回】見えない傷跡 〜精神的DVの具体的なパターン〜

「暴力」と聞くと、多くの人は青あざや流血を想像します。しかし、精神的DV(ドメスティック・バイオレンス)の傷跡は、目には見えません。それは、心の一番深いところを毎日少しずつ削り取っていくような、静かで執拗な攻撃です。

今回は、我が家で日常的に行われていた、精神的DVの具体的なパターンを整理してお話しします。

「やってもらって当然」という特権意識

妻の根底にあるのは、「他人は自分のために動くのが当たり前」という強い特権意識でした。過干渉な義母に、何から何まで先回りして世話を焼かれて育った彼女にとって、身の回りのことが整っているのは「空気」のようなものでした。

僕が仕事から帰り、疲れた体で家事や育児を分担しても、感謝の言葉一つありません。それどころか、彼女がたまに、たった一つでも家事をこなすと、まるで世界で一番大変な仕事を成し遂げたかのように大騒ぎをします。

「私はこんなことまでやった」 「私はこれほどまでに忙しい。それに比べてあなたは……」

自分が動いたときだけは最大限に評価を求め、僕が毎日積み重ねている努力は「当然の義務」として無視される。この極端な不均衡が、僕の精神をじわじわと追い詰めていきました。

巧妙な「経済的搾取」と不満のループ

経済面での歪みも、精神的DVの典型的なパターンでした。 妻はパートに出ていますが、その収入は一円たりとも家庭には入りません。すべて彼女自身の自由なお小遣いです。対して、家賃から光熱費、子供の教育費、日々の食費に至るまで、生活の全責任は僕の肩に乗っています。

客観的に見れば、彼女は僕の収入によって守られ、自由を謳歌しているはずです。しかし、彼女の口から出るのは、僕に対する激しい不満と悪口ばかりでした。

自分が経済的に全面的に支えられているという事実を、彼女の記憶は都合よく書き換えます。そして、「自分だけが被害者で、自分だけが苦労している」というストーリーを作り上げ、僕を「無能な夫」として攻撃し続けるのです。

家計管理を巡る状況と婚姻継続の困難性について

目次

1. 妻の金銭感覚と実家(義母)の影響

妻は、共働きでフルタイム勤務をしていた義母の金銭感覚を基準としています。義母夫婦は「二馬力」の安定した収入を背景にブランド品等を購入する生活を送っていましたが、妻はその消費水準のみを吸収し、現在の我が家の経済実態を正しく認識していません。 妻自身はパートタイム勤務であり、家計の大部分を私が支えている(全額負担に近い状態である)にもかかわらず、自身の収入に見合わない支出を当然のものとして続けています。

2. 話し合いの拒絶とヒステリックな反応

家計の現状や将来設計について、建設的な話し合いを持とうと試みるたびに、妻は「私は(家事や育児を)十分にやっている」と論点をすり替え、激しいヒステリーを起こします。私の説明に対して一切耳を貸さず、家計の収支状況を共有することすら不可能な状態が長年続いています。

3. 経済的困窮と暴言・暴力の発現

数年前、家計が深刻な危機に瀕した際、意を決して状況を説明しようとしました。しかし、妻からは以下の言葉と共に、私に対する身体的暴力が行われました。

  • 妻の発言: 「お金の話なんか聞きたくない。黙って(どこからか)借りてこい」
  • 当時の状況: 現実を直視することを拒否し、私に違法な手段や無理な借入を強要するような暴言を吐き、逆上して暴力を振るいました。

4. 苦渋の決断と沈黙の忍耐

この暴言・暴力を受け、「この人には何を言っても無駄であり、逆らえば身の危険や家庭の崩壊を招く」と確信せざるを得ませんでした。私は「子供が卒業するまでは平穏を保つ」という唯一の目的のため、以降、妻には一切お金の話をせず、不足分を自らの名義で借金することで補填し、今日まで耐え忍んできました。

無視、罵倒、そして人格の否定

気に入らないことがあれば、すぐさま「無視」か「罵倒」の二択が始まります。 無視は数日間、時には数週間に及ぶこともありました。家の中に自分の存在を認められない人間がいるというストレスは、経験した者にしかわからない地獄です。

話し合おうとすれば、「あなたが私を怒らせるのが悪い」「あなたの言い方が気に入らない」と、すべての原因を僕に転嫁します。

  • 「父親失格だ」
  • 「存在が不快だ」
  • 「男のくせに情けない」

こうした言葉の刃は、時間をかけて僕の自尊心を破壊していきました。気づけば僕は、「自分がもっとしっかりしていれば、彼女も優しくなるのではないか」という、加害者の論理を自分自身に突きつけるようになっていたのです。

周囲を巻き込む「印象操作」

精神的DVの加害者は、外では「良き妻」「苦労している母」を演じるのが非常に上手い場合があります。特に彼女の場合、義母という強力な味方がいました。

義母は、娘の身勝手な振る舞いを「個性的」「繊細」と肯定し、僕のことを「何も分かっていない冷酷な夫」として親戚中に言いふらしました。子供たちの前でさえ、「パパは何もしてくれないね」と平然と悪口を言います。

家庭という密室の中で、僕は妻からも義母からも否定され、逃げ場を失っていきました。

結びに代えて

これらのエピソードを読んで、もし「うちと同じだ」と感じたなら、それはあなたの性格や努力の問題ではありません。

精神的DVは、相手をコントロール(支配)するために行われる暴力です。あなたがどれだけ歩み寄っても、相手が「支配」を目的としている以上、解決することはありません。

まずは、今起きていることが「異常な事態」であると認めること。そこからしか、再生の道は始まりません。

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